スクリューウエイト貫入試験 新築住宅に欠かせない

 SWS試験は、一般的な地盤調査方法であり、現在、戸建住宅の地盤調査方法としてもっとも普及している試験です。  2020年10月にJIS改正され、試験名称がスウェーデン式サウンディング試験からスクリューウエイト貫入試験に変更となりました。建築業界では、SWS試験やSS試験と呼ばれます。


スクリューウエイト貫入試験の方法

準備:載荷装置を固定したロッド先端にスクリューポイントつけて、地点に鉛直に立てる。
 1 最初に50N{5kgf}(500N{50kgf}のことも)の荷重を載荷、貫入量を記録
 2 段階的に、50N{15kgf}、250N{25kgf}、500N{50kgf}、750N{75kgf}、1kN{100kgf}と載荷し、貫入量を記録。
 3 深度に合わせてロッドを継ぎ足していく
 4 1kN{100kgf}でロッドの貫入が止まったら貫入量を記録
 5 ロッドを右回りに回転。次の目盛線(25センチ)まで貫入させるのに要する半回転数を測記録
 6 貫入が速くなった場合は回転をやめ、荷重だけで貫入するかどうかを確かめる。
終了条件: 貫入量5センチ当たりの半回転数が50回以上。回転時の反発力が著しく増大。石の上などで空転。

スクリューウエイト貫入試験(旧スウェーデン式サウンディング)とは

 荷重と回転から、地盤の強度を求める試験です。 ほかの地盤調査よりも小型で、器具が安価であることから、住宅建築時の地盤調査では定番となっている方法です。測定深度は、およそ10m以内。「オランダ式〜」と同様で、軟弱地盤向きであり、礫質地盤や硬質の粘土などの硬い地盤にあたってしまうと、それ以上は測定できずおしまいになります。


 軟弱な粘性土などなら、作業自体は20m以上の深度でも可能ですが、調査深度が深くなるほど、ロッドにかかる摩擦力が大きくなります。つまり、得られる試験値は実態とかけ離れな過大な値となり、精度が著しく低くなります。  また上部層に固い層がある場合も困難です。下部層にN値の低い地盤があるとわかっていても、石や硬い地盤にロッドがさえぎられてしまえば、以深の貫入は不可能です。地点を移して測定をやり直すか、中断に至ります。


 15m以深のに実施したい場合や、換算N値30以上の土層を連続で確認したいのなら、他の地盤調査方法を採用する必要があります。


 当社にも、ボーリング調査と併用される業務での依頼が見受けられます。

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