どんな調査をするの 種類と方法

地盤調査の目的は、地耐力(地盤の強さ)を求めることにあります。土質の分類や、土層判定、地下水の深さや含水量など、調べることは数多くありますが、ほとんどの場合、地盤の強さを知るための1要素に過ぎません。一番重要とされるのが、N値というデータです。N値はボーリング調査の中の標準貫入試験で知ることができます。ボーリングができない(必要でない)時には、ほかの地盤調査を行い、その結果からN値を計算します。

主な地盤(地質)調査には、次のようなものがあります。

・ボーリング調査
・標準貫入試験
・オランダ式2重管コーン貫入試験
・スウェーデン式サウンディング

ボーリング調査

油圧式のボーリングマシンを使って、地面の下を掘削する調査です。電気的な調査や力学的な調査と違い、実際に土を採取して確認できるので、信頼性の高い調査です。機械で行うことから、かなりの硬い地盤であっても掘削が可能です。

標準貫入試験

地盤の乱さない土を採取しながら、強度の数値「N値」を求めることができる唯一の試験です。 通常は、ボーリング調査に付随して1m毎に実施します。地盤に建てる建築物によって、必要な地耐力は違います。橋梁のような永久構造物であれば、砂地盤で「N値=30以上」を必要とします。土層の厚さも肝心です。

N値が5以下を軟弱地盤といい、土質によりますが20以下は液状化の心配があります。

オランダ式2重管コーン貫入試験

マントルコーン と呼ばれる先の尖った測定器具を挿入し、地盤の粘着性や摩擦を10cmごとに調査します。鉛直に押し込むだけのシンプルな試験です。強固な地盤や礫(れき)に当たると、挿入が不可能となるので、試験は困難となります。その特性上、軟弱な地盤に向いていて、標準貫入試験で割り出せない「N=1未満」の地盤には、大いに役立つ試験です。およそ、20m位の深度までは、測定可能です。

スウェーデン式サウンディング

荷重と回転から、地盤の強度を求める試験です。 ほかの地盤調査よりも小型で、器具が安価であることから、住宅建築時の地盤調査では定番となっている方法です。測定深度は、およそ10m以内。「オランダ式〜」と同様で、軟弱地盤向きであり、硬い地盤は礫質地盤にあたるとそこでおしまいになります。上部層が固い場合、下部層にN値の低い地盤があっても、測定ができないのがネックです。
 もっと詳しく> スクリューウエイト貫入試験

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