ボーリングって、どんなことをするの

ボーリングとは、地面に穴を開ける作業をいいます。地面に穴を開ける工事といえば、大型の建設機械での掘削を思い浮かべますが、「ボーリング」とは、かなり異なっています。 地面の1点に、ピンポイントで一直線に穴を開けるのがボーリングという業務。工事に比べて、極めて小さい円形の穴をどこまでも開けるのがボーリングです。掘削した「あな」は、「穴」と区別して「孔」の文字を充てています。

ボーリングという技術は、様々な分野で役立っています。 地下水を汲み上げるための井戸ボーリング・天然の石油やガスなどを採掘する地下資源ボーリング。建造物を建てるため、地盤の状況や強度を調べる調査ボーリング。機械の構造や業務の規模は違っていますが、どれもが、社会に欠かせない重要な仕事となっています。

ボーリングの機械

ボーリングマシンは、主に鉛直に地面を掘削することから、独特の形状をしています。中でも調査ボーリングの機械は比較的小型です。井戸や原油採掘のような、大規模な作業スペースも必要ないので、装備もこじんまりしています。周辺装備を含めても、3tトラックの荷台に収まってしまうほど。

左がボーリングマシンです。 ボーリングは、地面を掘ります。 そのため、掘ったあとの器具を引き上げるための、巻き上げ機(ウィンチ)が欠かせません。 掘削作業の工程では、ボーリングマシンのウィンチを使って、 地下から器具を巻き上げる作業が、頻繁に行われます。

巻き上げの作業は、マシンの上部に滑車を付けて、そこにワイヤーを通して、 ウィンチで上部に引っ張り上げます。 そこで、滑車を取り付けるための櫓が不可欠です。

また、器具から土(コア)を取り出したり、ほかの作業をするスペースも必要です。 ボーリング作業を実施する敷地は、思いのほか広めとなることをご理解ください。

写真にマウスを乗せると、人間とマシンの比率が分かります。

標準貫入試験とは

地盤調査のボーリングで欠かせないのが標準貫入試験です。 標準貫入試験とは、規定の重さ(63.5kg±1kg)のハンマーを、規定の高さ(76p±1p)から落下させた力で、サンプラーを地面にめり込ませる試験のことです。動的サウンデリングに分類されます。

標準貫入試験の写真

地面に30センチ突き刺さる(貫入)回数を記録できるとともに、 比較的乱さないコア(土)の採取が可能です。 このときの打撃回数のことをN値と呼んでいます。

このN値は地盤の強度を測る、大きな意味を持っています。 建築や土木の基礎の設計は、N値を基にしてボーリング状況の総合的な判断のもと施行されています。

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